寒くなってくると「ヒートショックに気をつけましょう」って注意喚起をよく耳にしますね。
「ヒートショック」とは?
「急激な温度の変化で血圧が乱高下したり、脈拍が変動する現象」のことで、体調に異変をきたします。急激な温度変化によって身体がダメージを受けます。
(詳しくは前回の「ヒートショックってなに?」を参照ください)
ヒートショックの予防は温度差を感じさせないこと。
いくつか気をつけて欲しいことをお伝えしますね。
「入浴前に浴室を温めておきましょう」
・服を脱いで寒い浴室に入ると、血管が収縮し血圧が上昇します。その状態で熱いお湯に浸かると、血管が広がり血圧が低下します。この急激な温度変化で血圧や脈拍が乱れて体調に変化をきたしてしまいます。(頭痛持ちさんは偏頭痛が出る可能性が高まり兼ねません)
*浴室暖房がない人は、事前にバスタブの蓋を開けておいたり、熱いシャワーを高い場所から出しておいたりすると蒸気で浴室が温まりやすいです。
*脱衣所にはヒーターの活用や、床にマットを敷いたり、マットの代わりにタオルを敷きその上に立つようにするといいですね。
「入浴前後に水分補給」
・入浴は汗をかきます。脱水は血液がドロドロになり、血管が詰まる原因になります。水分が腸から吸収されて血管に戻るまで、少なくとも40分かかると言われています。入浴後や喉が乾いてから水分摂取をするのは遅いのです。
*入浴前後にコップ1杯ずつ水分を摂りましょう。
「起きてすぐ動かないようにしましょう」
・暖かい布団から寒い室内に出るのは苦痛ですよね。血管が収縮して血圧が上がります。
*エアコンの入り設定を起床前の時間に合わせておくといいですね。
*暖房の効いていない部屋のときは、布団の中で伸びをしたり、ストレッチをしたりして、体を少し動かすだけでも交感神経のスイッチが入ります。体を少し温めてから布団を出るようにしましょう。
*布団を出たら1枚羽織れるといいですね。手の届くところに準備してから寝るようにするといいですよ。
「ちょっとした外出も要注意です」
・暖かい場所と寒い場所の温度差が10度以上あるとヒートショックを引き起こす可能性があるそうです。ゴミ出しなどの少しの時間だから・・・と考えず、防寒して外出しましょう。また、暖かい部屋から寒い廊下に出るなど、屋内の温度差も気を付けてくださいね。
「トイレも気をつけてください」
・衣類の上げ下げで冷気を直に感じる場所です。
*小型暖房器具はトイレに設置しても邪魔になりにくいです。寒い日は活用することをお勧めします。
*暖房式便座に替えるのもお勧めですが、難しい場合は便座カバーを活用するだけでも予防につながります。
*トイレスリッパはひんやりしない物を使ってくださいね。
「着替えは暖かい場所で行いましょう」
・肌に冷気は禁物です。一瞬で着替えられえうから!と安易に考えず、暖かい部屋で着替えて万が一に備えましょう。
ヒートショックの発生が多いと言われている箇所を中心に予防方法を紹介しました。
急激な温度変化が起こらないよう留意してお過ごしください。
自律神経が疲れると、頭痛など「自律神経失調症」と言われる症状が出やすくなってしまいます。
また、血管が広がったり、縮んだりで血流が急激に変化することで、偏頭痛(片頭痛)が発生する可能性も高まり兼ねません。寒さで筋肉が硬直し、筋緊張型頭痛が発生する可能性もありますね。
寒暖差を気をつけることは頭痛予防にもつながります。
ヒートショックは高齢者の方々へ発せられることが多いですが、年齢関係なく気をつけておきましょう。
とくに頭痛持ちさんは意識的に予防しておくと良いですね。
頭痛持ちさんの日常が少しでも楽になりますように🍀
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